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昆虫食を食べてみたら違う意味で世界が広がった

最近は昆虫食がブームで、良くも悪くも話題になっているので、せっかくなので無印良品で売っているコオロギせんべいを買って食べてみた。

コオロギせんべい | 無印良品

もともと、コオロギせんべいは2020年頃から(やや限定ぎみに)無印良品で売っていて、その時にも食べてみたいと思っていたのだが、あいにく当時は在庫のある店舗に巡り会えず、食べる機会を失っていたのだが、最近は在庫も潤沢のようで、三軒茶屋の無印良品で普通に買えた。

無印良品の「コオロギせんべい」誕生秘話 日本で本格化する昆虫食(1) | 未来コトハジメ

パッケージには「エビのような香ばしい風味が特徴です」と書かれており、確かに食べてみるとエビのような味と香りがする。

ほうほう、コオロギとはこういう味なのか。とパッケージ裏の「原材料名」を見ながらパリポリとせんべいを口に放り込んでいたら衝撃的な事実が飛び込んできた。

原材料名に「海老粉」が含まれている…もちろん、原材料名としては「食用コオロギパウダー」や「食用コオロギエキス」のほうが先に記載されているので、エビよりコオロギのほうが含有量が高いのだとは思うが、そりゃあエビが入っているのだからエビの味がするだろう。

コオロギの入ったせんべいはエビっぽい味だなと思って食べていたのに、エビが入ったせんべいがエビっぽい味だったのだ。

なんだ、非道いじゃないか。

憤慨しながらツイッターを検索し、同様に「コオロギを食べたいのにエビを食べさせられた!」と憤っている人が他に居ないか調べてみたところ、こんなツイートが見つかった。

これを見たとき、自分の知性の浅はかさを恥じた。

コオロギ食はエビアレルギーの人には適さないということは知識としては知っていた。たしかにアレルゲン表記のために、あえてエビを含ませているというのは有り得る話だ。

ここでは、本当に無印良品がアレルギー表記のためにエビを入れているのかは大きな問題ではない。これは俺がエビアレルギーの人にはコオロギは適さないと知っていつつも「アレルゲン表記のためにあえて入れているのかもしれない」という可能性を導き出せなかった恥の話だ。

ありがとう、コオロギせんべい。ありがとう、インターネット。

コオロギせんべいとインターネットがなければ、俺は自分の見識の狭さに気づけなかったかもしれない。

コオロギせんべいとインターネットによって、俺の世界は広がったのだ。