電話番号を晒した7年
昔の一部のサイト管理者の中には「電話番号を晒す」という文化があったんですよね。ルーツをたどるとどこになるのかはわからないんですけど、僕が一番影響されたのは西村博之さんが電話番号晒してたことです。たしか「メールを送れない人も居るから最終手段として電話で連絡してほしい」という意味合いで公開していたらしいのですが、もうずいぶん昔のことなので全然、確かではないです。
で、その影響なのか、匿名掲示板の管理人は、実名を晒さないのに電話番号だけ晒すみたいなことをしている人がたまにいました。それぞれの管理人がどういうポリシーで公開していたのか、今となっては確かめようがありませんが。
そんな感じで何となく電話番号を公開し続けていたらいろいろありました。
- 削除依頼が電話でかかってくる僕のコミュニティはわりと削除依頼があれば積極的に削除するスタイルなのですが、電話で削除依頼が来るとなかなか大変です。URLを口頭で伝えるわけにも行かないので、対象の書き込みがどこなのかという説明からしてもらわなければいけませんし、たいてい電話をかけてくるのは悪意のあるユーザーに悪口を書かれたので消してほしいという内容の話なので、なかなかお互いに落ち着いて話をするというのが難しいです。今時はさすがにメールを送れない人もいないと思うので、連絡先として電話番号を書かない方が、スマートに連絡を取りやすい気がします。
- たまに脅迫も来る削除依頼の電話の先で「お前の家に乗り込んでやろうか!」とか脅されることもありました。
- 警察からの電話が来るなんか警察ってメールよりFAX、電話って感じなので、とにかくサイト上のトラブルなどは連絡が電話で来ることが多いです。最初の頃は警察から電話が来るたびに驚いていたんですが、そのうち慣れました。たいてい内容をメールで再送してもらいました。
- 何の用事もないのに電話が来る当時はあんまり電話番号を晒している人がいなかったので、物珍しさで電話をかけてくる人もいました。特に話すこともないので、適当にやり取りをして終わってしまうことがほとんどだったのですが、なんだか牧歌的で良いですね。
と、まあそんな感じの小規模な連絡が電話で来ることが何回かありました。が、別にそれで何かあったわけでもないし、最終的にメールで連絡取ることになるのであんまり電話番号を公開している意味がないなあ、と思って数年前に公開しないようになりました。