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ポイ活・買い換え・DX

もともとポイ活はキャンペーン情報を収集したりする手間が面倒だと思っており、還元率の高いキャンペーンを頻繁に行うスマホ決済のたぐいにはほとんど手を出していなかった。 しかし、スマホ決済が(大赤字になろうとも)高い還元率でユーザーを確保するという狂乱が一段落した今、そろそろ自分の買い物生活を見直し、今後 10 年間は使える精神的負担が少なく安定している支払いのフォーマットのようなものを自分の中で確立して、それを運用してみたいと思いたって実行してみた。

ついでに生活の DX も図ったり、家電の買い替えもしたので、それらをまとめた以下はかなりの長文であるが、現金と紙の通帳を使い続けているようなアナログ生活からの改革する手がかりとしては有用だと思う。

クレジットカード

もともとは、なんとなく作った楽天カードと、サブで以前に勤めていた会社で維持費無料で発行できた UC カードのゴールドを持っていた。

まず、メインを三井住友カードゴールド NL (Visa)に切り替えた。 詳細は 三井住友カードゴールドNLの100万円修行で解脱に至るための曼荼羅 - 本しゃぶり という記事に譲るが、このカードはほぼすべての支払いに 1% 還元があり、1 年で 100 万円の利用をすれば年会費が永年無料になるという、つまり最初の 1 年で 100 万円さえ使えばあとは自動的にそこそこお得になるカードだ。

Visa タッチ決済にも対応しており、対応店ではカードもしくは Google Pay などのタッチ決済で支払うことができる。

ぼくがたまに使う一部のコンビニや飲食店では 5% 還元になるのも嬉しい。 このカードと Suica だけで日常生活の支払いのほとんどはまかなえている。 また、海外旅行に行かないぼくにとっては付帯保険を海外旅行のものから自転車事故などの日常生活のものに切り替えられるのも嬉しい。

サブは UC カードを解約して、セゾンカード (JCB) を発行した。 これは、ほぼポイ活用途のカードだ。 なんでセゾンなのかというと、後述するまんがセゾンというサービスでのポイントバック率が高いからである。 ブランドが JCB なのは、やたらと Amazon などで「JCB で支払うとポイント還元」のようなキャンペーンがあるからだ。(先日のブラックフライデーでも 8000 円の購入で 1000 円分のポイントがもらえた) どうも JCB はシェアが低いため、それを巻き返すために結構おいしいキャンペーンを頻繁に行っているらしい。

楽天カードはそのまましばらく保有することにした。 現時点では楽天の買い物に使うくらいしか用途がないのだが、解約するほど不満ではないし、VISA、JCB に加えて MasterCard ブランドのものも持っておきたかったということでそのままにしている。

まんがセゾン

基本的に電子書籍は Kindle で購入しているのだが、Kindle は対象書籍を限らない大盤振る舞いのセールのようなものはやらないので、昔に紙で持っていたマンガを全巻買い直したいというような場合は定価で購入することになる。(セール情報は 電子書籍ストアのオススメとか、比較とか|ちゆ12歳|note (有料記事) が詳しい) そんな中 2022 年 7 月に(リニューアルして)リリースされたサービスがまんがセゾン である。 これはセゾンカードを使うとポイント購入時に 50% 還元(税抜)があるというかなり特殊な電子書店で、つまりは 1000 円分のポイントを買うと 1500 ポイントがもらえるので、すべてのマンガが実質 33% オフになるのだ。 この手の還元は通常は、一気に数万円分のポイントを買うと大きく還元されるパターンが多いのだが、まんがセゾンではポイントをほぼ余らさずに買えるため、残ポイントのことを気にする精神的負担が少なくて良い。(ただし、50% 還元で買うためには月額 500 円(税抜)のコースに入る必要があるのだが、同額のポイント還元がある上に、さらにここにも 50% のポイントがつく) この形態にリニューアルしてからまだ月日が経っていないのもあり、今後がどうなるか見えず、またアプリも他のものにくらべると機能が少なかったりするので万人におすすめできるものではないが、運営は電子書籍ビジネス大手のメディアドゥなので、突然サービス終了や強烈な改悪などはないだろうと楽観視している。

DX

三井住友カードのアプリを入れたら、公式に MoneyTree という家計簿アプリとの連携を推奨していたので、それを導入したのを皮切りに、生活のすべてを DX したくなった。

MoneyTree

家計簿アプリというのは、銀行のデータをスクレイピングしているという性質上、あまりセキュリティ的に信用できないと思っていたのだが(実際は現在は公式に提携して API 経由でデータを取得しているのがほとんどなのだが)、三井住友が推奨しているのであれば安心だろうということで登録してみた。 使い勝手はそこまで良くはないが、明細とにらめっこするよりは、各決済の用途がまとめられていて見やすい。

オンラインバンキング

オンラインバンキングもなんとなくセキュリティが不安だったのだが、利用しているふたつの銀行の紙の通帳を廃止してオンラインバンキングへ移行した。 アプリを使った認証はかなりセキュリティが高められており、今までの不安はただの稀有だったようだ。 数年前に勤めていた会社で賃金の遅延が発生したときには、毎日のように ATM に行って振込がされているか確認しており、さすがにそのときにアプリ上で残高くらいは確認できるようにしたいと思っていたのだが、ついに悲願達成である。

公共料金周りのオンライン化

今まで紙の支払い書を受け取っていたのだが、オンラインに切り替えると使用量がグラフで見えたりと便利になった。(オンラインで行うポイント還元キャンペーンなどもある) 支払い方法の変更などもオンラインでできるようなので、口座引落からクレジットカード払いに変更しようかと思ったが、口座引落の方が少額ながらも割引があるのでそのままにした。 アプリを使うと支払い書は届かなくなるようだが、たまに居住証明の補助書類として求められる公共料金の支払い書の代替ができるのか不明なのが今のところの不安である。

おまけ 1 :通信と通話

povo への移行

もともと mineo を利用していたのだが、mineo の支払い用のクレジットカードを変更しようと思ったらオンラインで変更できなかったので、これを機に povo に乗り換えた。(MNP ナンバーの発行はオンラインでもできた) キャリアのサブブランドや MVNO の選択肢は多いが、ぼくの場合はほとんど外でデータ通信を使わないので、月額無料のところに月に 990 円で 3GB を追加するような使い方が一番合っていた。

Skype IP 電話

これまでに上げた手続きのアレコレを行うにあたって、どうしても電話で問い合わせをするケースがあったが、毎回 20 円 / 30 秒のような高額な携帯通話料を払ってエリーゼのためにを聞き続けるのは精神衛生上良くないので、持て余していた Skype のアカウントで初めて IP 電話というものを使ってみた。 最低料金の 600 円分のクレジットをチャージして使ったのだが、1 分あたり 2 円程度で通話できるので、まだまだクレジットは余っている。 これでケータイキャリアへの通話料を支払う必要がなくなった。

ちなみに LINE でも LINE Out という IP 電話サービスがあり、こちらは5分までの通話は無料なので、これも選択肢に入れて良いと思う。

おまけ 2 :家電の買い換え

昨今の半導体不足や円安事情もあり、また三井住友 NL の 100 万円を達成するために、耐用年数ギリギリになっている家電と壊れかけの家電を買い換えた。 買い換えた直後に円高に反転していっているので本当にいいタイミングだったのかは疑問だが、壊れてから買い替えると見比べる時間が足りなかったり、家電のない期間ができてしまうので、まあ悪くはないタイミングだったのではと自分を納得させている。

洗濯機

AQUA AQW-S7M に買い換えた。
買い替え前の洗濯機はベランダ置きということもあり、かなりガタがきていた。 それも AQUA の洗濯機だったのだが、安くて品質に問題はなかったので同じメーカーにした。(問題があるとすればベランダに置いていることである) くず取りネットがふたつに増えていたりと順当な進化をしていて良い感じである。

冷蔵庫

シャープ SJ-D15H に買い換えた。
最近はコロナの影響も相まって、家にこもって nosh などの冷凍食品のお世話になることが多いのだが、一人暮らし用の冷蔵庫というのはえてして冷凍スペースが小さい。 ほとんど自炊をしないので、冷蔵スペースなんてほとんどモノが入っていないのだから、むしろ冷凍スペースのほうが大きいくらいのほうが嬉しいのだが、そんな商品は売っていなかったので、一人暮らし用のものから一番冷凍スペースの大きいものを選んだ。(一応、冷蔵庫と冷凍庫を別に運用するというやり方もなくはないのだが、電気代とわが家のスペース的に難しい) 買い替え前の三菱の冷蔵庫と比べるとやや冷凍スペースが広くなり、一人暮らし用の冷蔵庫にありがちな騒音も全く気にならないレベルだったので良かった。 ほぼ同価格でスペック的にはワングレード上の、外装がリッチになってプラズマクラスター付きの冷蔵庫もあったのだが、プラズマクラスターの効果には懐疑的なのでこちらを選んだ。 また、現在 東京ゼロエミポイント という東京都の試みで、エコ家電の買い替えをするとギフトカード還元があり、1 万円分の還元を受けることができたので、買い換えた家電たちの廃棄料と相殺されるくらいの形になった。

電子レンジ

シャープ PLAINLY RE-WF233 に買い換えた。
わが家の電子レンジは二回ほど加熱時間を間違えて爆発し、庫内が掃除してもきれいにならないという悲しい状態になっていた。 オーブン機能付きで冷蔵庫の上に載せられるものをいくつか検討したが、定番メーカーで価格が安めという観点でこれを選んだ。 以前使っていた東芝の電子レンジよりは使い勝手が良い。

ロボット掃除機

ルンバ 692 に買い換えた。
ルンバは他の家電たちと違って、ちょうどまさに壊れたところだった。 他のメーカーのロボット掃除機も使ってみたかったのだが、候補の筆頭であった Anker のロボット掃除機がセールにならず、逆に最下位モデルのルンバが Amazon のブラックフライデーで 22,800 円とお安くなっていたのでそれにした。(ここで JCB の 1000 円還元を受けた) 良いロボット掃除機は効率的に掃除をしてくれるらしいのだが、ワンルームで使う分には買い替え前のものと同じくらいの低スペックでも問題はない。 なんだったら、クイックルワイパーでも充分に掃除はできるのだが、やはり未来的なガジェットがあると生活のテンションが上がるので、これからもロボット掃除機のある生活を続けていきたい。