ツイコというウェブサービスを作って1年近くが経った
Twitter のコミュニティ機能で興味のあるコミュニティを探すのが大変だったので、昔の Yahoo! カテゴリのような Twitter コミュニティのポータルサイトがあったら便利だなと思って作った。
ログを見てみたら 2022 年 3 月 11 日にリリースしたらしい。
なんとなく匿名でサービスを出したい気持ちがあったので、特にぼくが作ったということは公にせずにサイレントリリースしたものの、年も開けた良いタイミングなので、ツイコというサービスについてのいろいろを書いておこうと思う。
リリース当時
Twitter にコミュニティ機能のテスト版(英語圏)ができたのが 2021 年 9 月ごろ。
その後 2 月頃にコミュニティ機能が開放され、日本語のコミュニティも作られるようになった。
日本でコミュニティ機能は主に新しい物好きのエンジニア界隈で利用されており、2022 年 3 月 3 日には、gist に 技術系 Twitter コミュニティ が作成される。(その gist はすぐに GitHub の mattn/awesome-twitter-communities に移行)このタイミングでかなりの層に Twitter のコミュニティ機能が知れ渡ったように思う。
2022 年 3 月 5 日には 技術系に限らずコミュニティをまとめたページが notion で作成された。
これらの流れを見て、Twitter のコミュニティ機能には可能性があり、Yahoo! カテゴリのような階層型のポータルサイトがあったらもっと便利ではないかと思いつき、Next.js で一週間ほどで作って、一度本格的に使ってみたかった Vercel にリリースした。
データは “until:2022-01-04_00:00:00_JST url:twitter.com/i/communities lang:ja” のようなキーワードでひたすら検索し、手動で JSON を書き続けた。
この時点ではリリースすることを最優先にしていて、自分で見ても作りがイマイチだったので、宣伝は Twitter に ツイコのアカウント を作成して、更新時に定期ツイートするだけにした。
その後
運用しながら多少のブラッシュアップして、ある程度見れるようになったなと思った 4 月ごろに、勤め先の Slack に投げていくつかのフィードバックを頂いて、さらに調整を行った。
この頃は 1~10 PV / day くらい。
その後、5 月ごろに個人サービスを宣伝するサイトに登録依頼をした。(余談だが、当時はこのページを見つけられず、あまりメンテナンスされていない他記事を参考にして宣伝サイトを調べた)
個人開発したWebサービスをリリースした後にやったこと / やり続けていること - くらげになりたい。
登録した宣伝サイトのうち、AnyMake では運営者の方からコメントもいただけてかなり励みになった。本当にありがたい。
いくつかの宣伝サイトに掲載されてからは、数十人~数百人程度の流入はあったが、そこから拡散されることはほとんどなく、数日で一桁 PV に戻ってしまった。
その後、ひたすら毎週コミュニティを検索して登録という作業を続けて半分心が折れていた 10 月ごろに かなり大手の Twitter コミュニティの運営者の方からリプをいただき、そこ経由で再び数百人の方にサービスへ訪れてもらえた。ありがたすぎる。
しかし、相変わらずその後の拡散にはつながらず、再び一桁 PV の日々へ…
現在と今後
Twitter コミュニティが作成される頻度も一時期に比べれば落ちてきたので、月イチくらいで更新しつつ、せめてあと一年くらいは続けたい… と思っている。
更新にかかる時間も月イチで1~2時間程度なので。
あと、機能ももう少し付け足したいのがあるので、Next.js の勉強がてら作りたい。
最後に、作って良かった点とか反省点とか辛かったことなどの感想
- やっぱ個人でサービス作って、色んな人にアクセスしてもらえたり褒めてもらえたりするのは楽しい!
- 本業で Next.js を使わなくなってきてスキルを失いつつあったけれども、こうやって個人でイチからサービスを作ると基礎知識のおさらいにもなるし、持ってる技術が腐らない
- Twitter にコミュニティ関係の API がないのがつらすぎる(だからこそこういう手動更新サービスのメリットがあるはずだけど)
- コミュニティを掲載する・しないなどの人の判断は必ず発生するので、データを手動更新にしたのは良かったと思う(DB 代もかからないし)
- 競合がいないころにサービスを作れたらもっと違った流れになったのかなと思いつつも、Next.js と Vercel と MUI のおかげで爆速で開発とリリースができたのは良かった
- 最近になってオウンドメディア的なページも作成したけれども、これはもっと早くに作ったほうが良かった
- プロモーションが難しすぎる
- やったことがないので、お金をかけて Twitter に広告を出してみようかと思ったけど、個人サービスで広告を打ちたくないという気持ちが強い(これはあくまでぼく個人の考えというか、縛りプレイみたいなものなので、お金があるのなら普通に広告打ったほうが良いと思います)
- もっと拡散の導線を考えないといけないなと再び強く思った
- 20 万行ほどの JSON を VSCode で書いていると(5 万円くらいの)PC がめっちゃ重くなるので、前々から欲しかったゲーミング PC を買う理由にできた